寒い・・・何コレ

カテゴリー「心霊・幽霊」

小学生6年生の臨海学校の時のはなし。

海無し県である私の学校は小学生6年生になると恒例で二泊三日新潟の臨海学校に行く事になっていた。
その日は台風が接近していたため、海と空は灰色であまり綺麗じゃなかったけど、海で貝を拾ったり泳いで遊んだりしてとても楽しかった。

二日目の夜クラス(男女別)で就寝前に怪談話をすることになり、部屋で何人か怪談話を披露した。
とりわけそこまで怖い内容はなくGTOの話の中の恐怖のシュウマイの話や、フルバのG入り珈琲の話とか確かそんなのだった。
楽しい感じで終わって、先生が電気を消して皆眠りについた。

しかし、ふと目が覚めた。

「寒い・・・何コレ・・・」

気が付くと自分がガチガチ震えていた。
白い息も出る。

ハッと見るとベランダは網戸になっていて、壁掛け式の扇風機も2台ブーンと動いているし、廊下側の襖も約2m開いている!
しかも、その日は布団を二人で使っていた子が熱を出していたので親切心と事実暑がりだったから、布団を全部その子にあげてしまっていた。

「さっ、寒すぎる・・・」

どんなに体を丸めても腕を擦っても震えは止まらない。
夏でも確かに雨の日とかクーラーの効きすぎるので肌寒いとかあるけど、本当に真冬かと思うぐらい寒かった。

扇風機は身長が届かないし、人がきゅうきゅうになって寝ているので踏んで起こしてしまう可能性があるので網戸を閉めるも断念。
廊下はなんか怖かったので引き戸を閉める為に近づくという選択肢はそもそも無かった。

時計を見ると2時半過ぎだったので、朝までには頑張って眠ろうと決意して、なんとか暖をとろうと熱の子以外の人のシーツに足先だけでも潜り込ませようと起こさないように頑張っていたら、方角的に廊下の右側にあるトイレの方から急にガタン!と大きな音がした。

ビクッってなって廊下の方に無意識に目がいき、廊下を凝視していると・・・さっき鳴ったトイレの方からこっちに向かって、タタタタタタタタタタタタッッと裸足の足音が聴こえてきて次の瞬間フッと、白い着物を着た女の人が走り抜けて行くのを開いてた隙間から見てしまった。

一瞬えっ?となって混乱した。

今のはオバケ?イタズラ?夢?いや、起きてるしなぁ・・・幽霊?・・・Σ幽霊?!
幽霊初めて見た明日言おうかなぁ・・。
・・・まてよ?こっちこないかな?ヤバいヤバいヤバいよく本怖でも引き返してくるシーンあるし、よし!寝たふりだ!Σハッ、布団が無い!
どうしよどうしよどうしよ?来ませんように来ませんように来ませんように来るなー波ああああああああああああー・・・・・・・・・すみません来ないでください来たらやだ。

普通さぁ布団に潜ってやり過ごすじゃん?
布団無い場合ってどうするの?
何もない状態の場合TVでやってないよ・・・。

結局うつ伏せで限りなく顔をシーツにめり込ました状態でさっきの霊も来ることなくいつのまにか寝た。

なんとか眠ることが出来たけど、明け方4時過ぎさっきと同じ状態で目が覚めまたガタンと音がし、まるでさっきのリプレイのように同じ霊を見た。

今思えば、あれは霊気だったんじゃないかなと思う。
この時はまったく自覚も無かったのだけど、これを境に幽霊をたびたび見ることになった。

これが私が初めて体験した話です。

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