真緑色の腐った死体?

カテゴリー「心霊・幽霊」

大学時代、体育館脇に運動部用の二層式洗濯機があって、真っ暗な中で洗濯してた。
真っ暗といっても、体育館から洩れ出す夜間照明のわずかな光がある。
慣れたもんで、別に怖いと思ったこともなかった。
体育館の横は、鬱蒼とした草村。
夜9時頃で、俺は一人で洗濯物を脱水しようとしてた。

突然、背後からハアハアという荒い息遣いと共に、何かが覆いかぶさってきた。
草村からきた変質者だと思って、腕を振りほどいて取り抑えようとした。
でも、体が動かないの。
そして、物凄い悪臭。
気がつくと、俺の顔を、真緑色の腐った死体?が逆さになって睨みつけていた。
眼球だけが生きてるみたいに真っ白で、俺の目を覗き込んでる。

他の運動部の先輩に揺り起こされたのは、翌日の午後4時頃。

体中蚊に喰われ、首筋から額にかけて、漆でかぶれたように真っ赤に爛れていた。
貧血か低血糖で倒れたんじゃねえの?と冷たく言われた。
今でも何に襲われたかわからない。

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