憑依した霊の感情

カテゴリー「心霊・幽霊」

今から7年程前の話です。
私の家系は霊感があるほうなのですが、自分で処理する事が出来ませんでした。

当時、姉が働いてたブティックのオーナーさんが、あまり良いことが続いてなかったんです。
姉も霊感が強く、そして祖母も強い人でした。

ある日の夜、オーナーさんが姉に連れられやってきました。
姉曰く、あまり良い状態ではないから、祖母に浄霊をお願いしに・・・祖母はズバズバと当て、オーナーさんもビックリしてました。

で、一通り話がすんだ時、私は何を思ったのか、仏壇の前で手を合わせました。
しばらくすると姉が異変に気付き、私に呼び掛けました。

「○○?・・・○○?」

聞こえているけど目を開ける事も体を動かす事も出来ません。
何かを察知したように、姉が「あかん!おばあちゃん!!○○が!」そう言いながら私の体を触りました。

その瞬間、私の体に異変がおきました。

物凄い憎悪の感情が体全体に広がり、意識はあるのに体をコントロール出来ません。
姉が両肩を揺すった瞬間、私は姉を突き飛ばし、オーナーの首を占めようとしたんです。

二人が馬乗りになり、私の動きを制しましたが、私の体はまるで蛇のような動きをしてたらしいんです。
お題目と数珠で二人が一生懸命止めようとしてました。

自分の意識は体のどこか別のとこで客観的に見てました。
自分ではどうすることも出来なかったんです。

その時、今でもはっきり覚えてます。
私の体に憑依した霊の感情が伝わりました。

『ヤットミツケタコロスオマエヲ』私の手はオーナーさんに更に向かいました。

姉が両腕を掴み、オーナーに側から離れるよう言いました。
その時『ハハハハ!!オマエヲハナサナイツレテイク』と、私は目を白目にして、ヨダレをたらしながら言ってたそうです。

物凄い力で二人を振り払おうとした時、祖母が私の首に数珠をかけ、姉が塩水を無理矢理飲ませました。
と、瞬間、苦しくなり、私はベランダの方へと体をよじらせ向かっていったそうです。

二人はお題目を一心不乱に唱えてました。
すると、『モウスコシダッタノニ』と、体から物凄い勢いで感情が身体中に渦巻き、次の瞬間、私は意識を失いました。

少ししてから意識が戻り、正常な私に戻りました。

祖母曰く、オーナーの前世の因縁で、蛇の悪霊が私に憑依してたらしいです。
あのままほっておいたら、オーナーを引き連れて飛び降りてたと・・・オーナーさんも目の当たりにして、何ともいえない表情をされてました。

その後私は、姉にこっぴどく怒鳴られました・・・。

私はすぐに浮遊霊とかと波長があい、自身で処理出来ないのに、取り入れてしまう悪い癖があるらしいです。
自分で処理出来ないなら、はね飛ばす力を身につけろと・・・。
でも、あれほど酷く苦しい憑依は初めてでした。

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