笑えない冗談

カテゴリー「心霊・幽霊」

大学2年の話。
俺と長山と佐藤の三人で遊んでいた時の事。
夜中3時頃に長山の運転でドライブしてた。

その後開きって事になり、俺は当然家まで送ってもらえると思っていたが。
やつら俺んち通り越してもまだ走り続けていた。
それは長山の冗談だったんだが、それにしては通り越し過ぎていた。

それで俺んちまで引き返すのも面倒になったらしく、家まで1キロ程のところで降ろされたんです。
そこは右手に結構広めの国道で、左はずっと畑。
ずっと続く歩道には勿論人っ子一人おらず。

しかし国道には車も少し走っていたので、ビビリながらも早足歩きで家へ着いた。
その日はすぐシャワーを浴びて寝たのさ。

で次の日学校へ行くと友達の太郎が、「昨日の夜3時頃あそこの国道歩いてだろう」と声を掛けてきた。
太郎も昨日遊んでおり、帰る途中国道で俺を見たそうだ。

俺は笑い話として昨日の置き去りを話して聞かせたわけ。
その流れで俺が「おめー、俺を見かけたなら声かけろよ!」と言ったら太郎は「だっておめーの後ろにもう一人歩いてたじゃん、女の人。あれ彼女だと思って声かけなかったんだよ~」と言った。
その女は俺の後ろを俺のTシャツの裾掴みながらついてきていたらしい。
勿論そんな女はおらず人すらいなかった。
それは確かだ。

その話を聞いて俺はマジ貧血気味になった。
太郎は面白いやつだがそんな笑えない冗談を言うやつではない。

その後は何も起こらん。
そのすぐ後に彼女ができたし別にすぐ別れることもなかった。
事故にも遭わない。
見間違いだろうと俺は思います。

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