とても気持ちの悪い日

カテゴリー「不思議体験」

私が通ってた高校はちょっとした山の上で、ふもとに新しく小さい美容院ができたから、学校帰りに友達と行った。

美容院に入ると、美容師さんが「あ、また来てくれたんですね」ってニコニコ。
もちろん行ったのはその時が初めて。
「初めてきました」って行っても「またまたー」って感じ。

その時は似たような人が来たんだな程度にしか思ってなかったけど、髪切ってもらう担当の人が、まるで私を試すかのように「お父さんの職業は?」とか「兄弟は?」とか聞いてきた。

しかも、別の美容師さんも集まって過去の伝票?みたいのバーって確認してるのが鏡で見えた。
私のことチラチラ見ながら、こそこそ話してた。

だんだん怖くなって、髪切ってもらってる人に「あの、その人、そんなに私に似てるんですか」って聞いた。

そしたら「似てるもなにも、髪質から声から全部同じです!!」って言われた。

そんなこんなで髪切り終わって、友達と美容院から出た。
外はもう暗かった。

私は持っていた丸い手鏡を見て、ヘアスタイルを確認した。
「ん」って友達に貸したら、「え!!割れてるよ!!」って言われて、見てみたら真ん中から割れてた。

家に帰ったら、玄関にずっと昔から掛けてある家族のネームプレートの鎖が切れて落ちてた。
リビングに置いてある手鏡と洗面台の鏡も割れてたし、数珠もその日切れたらしい。

何かとても気持ちの悪い日でした。

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