執念深さが異常だから

アマチュアボクシング界では結構有名だった3つ年上の先輩の話。

その先輩とは青年団と呼ばれる子供会のUnder35版のような集まりではじめて会った。
その程度の縁でしか無いのだけれど、テレビとかにも出てたもんだから見かけると嬉しかった。

ある日、青年団の集まりで飲み会に参加した。
そこで喧嘩が起きた。

先輩:「喧嘩とボクシングの違い教えちゃる」

そう叫んだのは先輩だった。
みんなが先輩を振り返った。
相手は漁師のムキムキのおっさん(といっても先輩の4個上くらい?)だった。

おっさんは最初のワンパンを先輩に決めてこかした。
立ち上がろうとする先輩を皆が止めた。
殺し合いになる。
そういうムードだった。

はじめは気の所為かと思ったけれど、街頭に照らされる先輩の影だけがおっさんにパンチしてた。
状況が落ち着いて皆が先輩を離した時、先輩の影だけになっても影だけがパンチしてた。
何を言ってるかわからないと思うけれど、街頭の光に投影された地面の影だけがボクサーにあるまじき喧嘩パンチを繰り出していたんだ。
ずっと。

不思議に思って同級生に「なぁ!あれ!」と声をかけてもう一度影を見たらもう動いていなかった。
あまりにも大声すぎてみんながこっち見てて恥ずかしい思いをした。

そのあと、影の説明をしたけれどみんなにはわかってもらえず、大笑いされた。
中二病をこじらせすぎたのかもしれない。
でもその先輩の弟だけは後で学校で話したら信じてくれた。
兄の執念深さが異常だからそんなこともあるかもねくらいの会話だったけど。

これが本当のシャドウボクシングってか。

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