ヤバイ気付かれた!

カテゴリー「不思議体験」

私が高校2年生の頃、友達と遊んだ帰り道のことです。

もう辺りは暗くなってて街灯のない道だと怖いので、いつもとは違う道を歩いて帰りました。

そこの道は二車線で、歩道と車線との間には植え込みがあり街路樹もありました。
まわりには家もたくさんあって、普段は車も多く通っていたので怖さはありませんでした。

何回か通ったことのある道で、その日も普通にその道を歩いてたら、なぜかその日は車を一台も見かけず、後ろも前も私一人という状況でした。
その道は途中ゆるい左カーブがあり、そこのカーブだけ少し暗くなってました。
今思えば街灯がなかったような気がします。

で、携帯をいじりながらそのカーブにさしかかった時、対向車線の歩道を歩いてくる人影を見ました。
友達とメールをしながらチラチラとその人影を見たら、上下黒いジャージの様な服装で、キャップを深くかぶってるように見えました。

手にはヒモ?みたいなリードのような物が見えて、足元に茶色の物があったので遠くから見た時私はそれを犬だと思ったんです。
私は近視で、メガネがないと遠くが見えないので、犬の散歩をしてる人が歩いてるんだと思いました。

だんだんと歩いてくる人影、私も反対からだんだん近づいて行きます。

ちょうどカーブの真ん中くらいの時、かなり近づいて来たその人を見た時、変な違和感がしました・・・。
歩道の車線側にある街路樹がその人の後ろに見えるんです。
後ろというか横というか・・・。

あれ?って思いまた見直したらその人、街路樹と植え込みがある所を歩いてるんです。
なんでそんなところ歩いてるのか・・・。

普通歩きませんよね?
てか歩けないと思います・・・。

でもその人、さらによく見て気づきました。
真っ黒のジャージを着てるんじゃなく、その人自体が真っ黒だったんです。

真っ黒ででも少し半透明みたいな感じでした・・・。
それで植え込みの街路樹が透けて見えてたんです。
この時、その人の顔を見たんですが輪郭も全くわからなくて、ただの真っ黒でした。

一瞬ドキっとしたけど気付いてないふりをしながら必死に携帯だけを見て普通に通り過ぎました・・・。

私は何歩か歩いて、相手が遠くに行っただろうと思いなぜか振り返って見てしまったんです。
そしたら・・・その黒い人はすでに私のことを振り返って見てたんです。

冷や汗というか心臓がドキドキして本当に焦りました・・・。

ヤバイ気付かれた!

そう思ってすぐ携帯で話してるふりしながらキョロキョロと誰かを探すふりして落ち着いて前を見て歩きました・・・。
なんか走ったらヤバイ気がしたので。

で、振り返った時に気付いたんですが、その人の持ってる物はリードじゃなくてヒモでした。

そのヒモの先には茶色の犬ではなくて、茶色の紙袋?何かを包んだ様な形で・・・袋の口の所をヒモでくくって引きずってました。
麻袋?だったかもしれません。

その人がなんだったのかいまだにわかんないですけど・・・私が体験した話の一つです。

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