そこで縁を切ることになった

詳細がわからない部分も多いのだが、父の幼馴染の話。

父と友人Aは同じ田舎から中学卒業と同時に出てきて、夜間の高校に通いながら、昼間は同じ職場に勤めていた幼馴染同士だった。
その後それぞれ結婚もして子供にも恵まれた。
だが、Aの長女は生まれて数日で死亡(原因は不明)。
数年後に生まれた長男も生まれてすぐ足の関節に問題があることがわかり、その後何度か手術をすることになった。

おかげで杖を使えば何とか歩行は可能程度にはなった。
さらに次女も生まれてすぐの検査で、心臓に穴があいていると言われた。
ただ、これは大したことが無く、運動等の制限はあるものの日常生活に問題は無い程度の穴だったが、それは成長してからわかったことで、赤ちゃんの時点では「今後どうなるかわからない」と定期的な検査を病院から言われただけで、不安だったらしい。

ある日、Aが寝ていると夢の中に白い平安時代のような服を着た気さくなおじいさんがでてきた。
周囲を見ると神社のような立派な建物がある場所で、二人で色んな話をしたらしい。
おじいさんは時々あらわれた。

Aはふと夢の中で、「自分の子は一人目は生まれてすぐ死に、二人目と三人目は障害がある。何故自分達だけこんな目にあわないといけないのか・・」と愚痴った。

すると、そのおじいさんは「それはお前が前世で犯した罪が子供にあらわれている」と告げた。

Aは自分のせいで子供が酷い目にあっているのだ・・と苦悩していたところ、偶然、仕事の途中で見かけたRという宗教団体の看板がやけに大きく見え、おじいさんの声が聞こえた気がして、そのままRの施設に入っていった。

教祖的な人はその時は不在だったものの、その次の位の人が対応をしてくれた。
Aの説明を聞き、肩をぽんぽんと優しく叩いて、「それは神様がウチを頼りなさいと言ってくれてるんですよ。うちの教祖様はすばらしい人なので、是非一度あってください」と言ってくれて、「ああ。神様がここに導いてくれたのか・・」と安心したそうだ。

その後、AはRにハマり多額のお布施をすることになるが、嫁は最初Rに対して不信感があったらしい。
ところが、その後事件がおきた。

Aが職場の事務の女性と不倫関係になり、駆け落ちをした。
なぜかAが駆け落ちしてすぐA嫁はRに相談し、嫁もRの信者になってしまった。
その後、女性から捨てられたAは自宅に戻り、Rの信者になった嫁と宗教という固い絆で結ばれることとなる。

ちなみにAは駆け落ち騒動で失職しており、Rの事務として働くことになるのだが、Rで稼いだお金をほぼ全額お布施として渡し、自分達の生活費はサラ金から借りるという意味のわからないことをしだす。
余談だが、親父は宗教に対してあまり良い感情をもっていないので、この時期は若干Aと距離を置いていた。

そこから何年かして、うちの兄が事故で死んだ。
Aがやってきて「教祖様は力があるから、うちで修行すれば息子と会うこともできる」と勧誘しに来て、父が「頼むからそれ以上言わないでくれ。お前は大事な幼馴染だが、これ以上言うと俺は縁を切りたくなる」と言い、さすがにAは引いた。

その後、Aの家庭環境が明かになった。
長男は関節が悪化して歩くことも不可能になっているうえ、脳に腫瘍があり、二度手術してまた腫瘍ができたのだが、もう手術は無理と医師に匙を投げられたらしい。。

次女は結婚後、多額の借金を背負って離婚、さらに子宮がんで子宮を全摘して現在も治療中。
嫁さんは精神的におかしくなり、今は毎日Rから買ったお経のCDを聞く以外のことは何もしていないらしい。
A自身も数ヶ月前に胃がんの手術を受け、胃の3/4を摘出して現在も抗がん剤治療を受けている。
とにかく、家族全員が色んなものを抱えていて、ヤバそうだった。

父は心配し「Rを辞めた方がいいんじゃないか」と言ったのだが、Aは怒り、「むしろ、Rをやっているからこの程度で済んでいる。もしRをやっていなければ皆既に死んでいたと言われた。夢のなかのおじいさんも同じ事を言っていたから間違いない。お前こそRに入れば息子が死ななかったんだぞ。息子が死んだのはお前のせいだ!」と言い出した。
さすがに父も怒り、そこで縁を切ることになった。

白いおじいさんが何者なのかはわからない。
でも、少なくとも神様とかそういう良いもんじゃないのは確かだと思う。

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