非常階段鬼ごっこ

カテゴリー「不思議体験」

高層マンション住みだが、エレベーターじゃなく階段の方を利用している。
で、遊びを思いついた。
人の習性?wを利用した遊び。

階段へ続く扉を開けて下に降りて行くんだが、途中で休憩・・・くつろぐ。
上も階段、下も階段。
そんな空間でのんびりしていると、同じく階段を利用している人が上から降りて来る音がする。
じっとしてると普通の降りて来るスピードだが、こちらが急いで階段を下る音を響かせると上の奴も早めるんだ。
まるで追いかけて来るような錯覚に陥り、早く下るのがやめられない。
非常階段鬼ごっこと勝手に名付けた。
なんか人って追いかける習性でもあるのかな、明らかに速度が速くなるんだ。

半分逃げるような形で一階に到着し急いで外に出る。
ゴールだ。
上の奴も数分して出て来る。
出てきた奴を確認するのが楽しい。

その日は100階だとしたら80階の部分の階段のとこでやってたんだけど、いきなり大きくバーン!と扉を開ける音が上の方で響き、物凄い勢いで下って来る音がした。

すげー早いすげー早い!
音が大きく近づいてくる。

まずい!そろそろだ。
こちらも階段を下る。

ひえぇええ怖い怖い、追いかけて来る~。

思ってたよりずっと上の奴のスピードが速そうに思えた。
見つかるぞと思って、その階のエリアに出てエレベーターへ向かいショートカットというズルw
さて、10階までショートカットして非常階段の扉開けると、相変わらず上の方で下ってる音がする。
ほんで、下る音を聞いていたんだがピタと止まった。

あれ?と思ってたら、男の声で「あれ?いねぇじゃん。もっと下か?」と聴こえた。
え?と思い自分が階段を下りてみると、「ああ、下だ下だ」と降りて来る音が・・・。
え?狙ってる?と思いちょっと焦りながら降りた。

上の奴の降りて来る足音が早い!
ヤバイ追いつかれるペース。

残り5階。
ここら辺になると本気逃げになってた。

『ヤバイ』を心で連呼しながら全力で降りて行った。

やっと一階!扉を開けてゴール!

その後、降りて来るであろう男を待ってたんだが、全く出て来る気配が無く30分経過。
おかしいと思って階段への扉を開けたら、耳元で「遊んでんじゃねぇよクソガキ・・・」と聴こえ、鳥肌たってうわぁ!逃げたという話。

誰もいなかったよ?

それ以来、非常階段を使う事はあまり無くなった。
遊ぶ事はしなくなったね。
普通に降りるという本来の利用はしても。

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