奇声を発しながら走って来る

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

隣には知的障害者を支援する団体が借りててさ、そこに何人か住んでるっぽいんだよね。(実際には2人位しか見たことないけど)

夜中一時を過ぎると階段を上り下りをずっと繰り返してたり、昼間には何か物を叩く音がずっとするんだよね。

そんな事があって気味悪がっていたんだけど、それにも慣れだしてそこに住んで二ヶ月たった頃。
仕事の都合で朝方に寝る人間の私は早朝五時半頃にゴミをだしに行ったんだよ。
ゴミ捨て場はうちから少し歩いて線路の横道を通ってその先にある。

そこまでそんなに時間はかからないから、寝る前に捨ててしまおうと思い捨てに行ったんだ。
歩いて線路が見えてきたと思ったら線路添いの小道に隣に住んでいる障害者の人がいた。
その人を横目で見ていると何かぶつぶつ言ってるのがわかった。

目線を宙に向けて一心不乱にぶつぶつぶつぶつ・・・私は怖くて涙目になりながら走ってゴミを捨てに行った。

ゴミを半ば放り投げる形で捨てて(本当はいけないんだけど)その人を睨み付けながら線路添いの小道を小走りで駆け抜けてしまおうと思った瞬間、ぐりんとこっちを向いたんです。
首だけをこちらに向けてニヤニヤして、こっちに向かって走ってきたんです。

奇声を発しながら走って来る人を見て走りながらマジ泣き。
幸い家が近かった事から逃げ切る事は出来ましたが、二階から玄関の方を見ると走って来た人物がうちの前をウロウロ・・・しばらくしてその人も家に帰りました。

それだけの事だったんですが、自分にとって洒落にならなかったんで投稿させて頂きました。

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