死亡推定日時は・・・

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

防災無線で、市の広報が行方不明者の情報提供呼びかけていた。

『こちらは防災無線○○(市名)です。行方不明者のお尋ねをします・・・』

自分には関係ないだろうが、とりあえず注意をそっちに向けた。

『市内××に住む45歳の男性が、3日前から行方が分からなくなりました・・・』

もう少し早く届けてやれよ。

『身長は175cmぐらいで体形は普通。紺色のジャンパーにオリーブ色の長ズボン・・・。赤い登山帽をかぶり、白の運動靴を履いています・・・。お心当たりの方はもよりの警察署か・・・』

一切見たことも聞いたこともない人だ。
私には無関係だろう。

数時間後、広報の続きが流れた。

『・・・先程お尋ねをしました男性は、発見されました・・・』

そうか、見つかったのか。
よかったよかった・・・。

【補足】
・マジで実体験の話です。(もう何年も前の事なので、行方不明者の特徴とかは適当だが)

・その『発見』された人は翌朝の新聞によると、市の北部にある山道で自動車ごと転落死したらしい。

・死亡推定日時は発見の『3日前』。(つまり、行方不明になった日に事故にあった模様)

3日間も遺体が誰も気づかず放置されていたのに、広報流したら数時間で見つかるって俺の街一体・・・。

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