自分の脳内に存在していた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

今年7月ぐらいに伊集院のラジオで読まれた話。

どうしても欲しいゲームがあり、色々な店を探して周ったが見つからない。
最後に「そうだ!あの店はまだ探してない。行ってみよう」と思い出した店があった。

その店は、以前にも欲しくて探していたゲームを購入したコトがあった。
トイザらスのような外見で、入口付近は子供のオモチャコーナー、奥にゲームコーナーがある。
さっそく車に乗ってその店に向かった。

店の近くまで来て、この先にあるガソリンスタンドの脇を鋭角に曲がった道を行けば・・・と考えた時、ふと気付く。
ガソリンスタンドの先に鋭角な曲がり道なんてあったっけ?
アレ?俺、その店と別の何の店と勘違いしたんだ?
ってか、コッチじゃないとすると例の店はドコにあるんだっけ?

・・・など色々考えてようやく気付く。
そんな店は実在しないと・・・。
ソレに気付いた途端、今までリアルに思い出させていた店の外見がドンドンぼやけていき、ハッキリ思い描けなくなっていく。
案の定、ガソリンスタンドの脇に鋭角な曲がり道など存在せず、当然、店も存在しなかった。

ではあの店は何だったのか?

よく記憶を整理してみると、その店は実は夢の中で見た店で、自分は夢の中でその店に複数訪れていた。
さらにその店の前にはペットショップがあり、小さなワニが売っていたコトなども思い出されてきて、その店を中心に架空のチョットした町が自分の脳内に存在していたコトに気付き、車を止めしばし茫然とした。

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