工作員の部屋?

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

子供の頃引っ越した団地、隣の家がドアの両脇に盛り塩してた。
両親が引っ越しの挨拶に行っても、いつも不在で結局挨拶は諦めてた。

その後、見ず知らずのちょっとヲタっぽい学生が、「お隣の家について知っていることを教えてほしい」と訪ねてきたけど、会ったことがないのでわからないと答えた。
しばらくドア前やベランダ側(1階だった)から写真を撮ったりして帰っていった。

誰か住んでいる気配はあって、夜中、壁越しに謎の音声(ラジオのようだけど日本語ではない)が聞こえてくることが時々あった。
ドアに張り紙がされて、それが日に日に増えていったけど、全然読めなかった。

ハングルでもアラビアでもない、記号っぽい文字。
気になって一度、隣のベランダを覗き込んだけど、巻いたカーペットのような包みがいくつかならんでただけ。

結局そこには3年ほどしかいなかったので、なんだったのかわからないまま。
大人になって検索したけど、何もわからない。

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