奉納された絵馬

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

とある神社を参拝した時の話です。
そこは規模は小さいものの、観光地としては全国的に有名な場所にあるので、あまり具体的に書くと特定するのは容易だと思うので、適当にぼかします。

私は奉納された絵馬を眺めるのが好きなのですが、その中にこんなものがありました。

『私の友人である、日常○上さんと岡板未○さんが嘘つき行為、詐欺行為をやめますように。二人が仲良く健やかに生きていけますように。そしてサイコさんが健康でありますように』

最後に日付と名前が書いてありましたが、それを読んだとき、何ともいえない嫌な感覚が背筋を伝いました。

なんだこれは?と他のも見てみると、『私の友人である、日常以○さんと岡板○満さんが嘘つき行為、詐欺行為をやめますように。二人が仲良く健やかに生きていけますように。そしてサイコさんが健康でありますように』と、少し内容を変えてほぼ同じ文面のものがありました。

○で伏字をしているように見えますが、他の絵馬を見ればフルネームが特定できるようになっています。

まさか同じ人が何枚も奉納したのか?と思って、よく見ると違う名前でした。
そんな絵馬がざっと見ただけでも10枚以上はありました。
全て違う名前で、筆跡も明らかに違うものでしたが、日付はほぼ同時期のものでした。

複数の人間が昨年の年末に、この場に集まって、同じ文面の絵馬を一斉に奉納したという事になります。
その光景を想像するだけで、私は異様さにゾッとしました。

そうなると気のせいでしょうか?
この場所がひどく淀んだ雰囲気の薄気味悪い場所に思えて、お参りもそこそこに立ち去りました。

あれは一体、なんだったのでしょうか?
旅行から帰っても気にはなりましたが、立ち入ってはいけない気がしました。

上の話に出てくる人名はもちろん全て仮名です。

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