彼女もろとも蜂の巣

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

語学留学で1年間アメリカの東海岸の某大都市に行ってた時の話。

日本人の友達んところで夜中2時くらいまで飲んでて、俺明日があるから帰るわって友達んとこを出た。

彼は実家が金持ちで、そこの大学に留学してて、凄くいいアパート住んでた。
昔の高層ビル的な・・・。

建物は古いって言うか歴史ありげな感じなんだけど、内装とか豪華で。
でも設備とか古くて薄暗い。
エレベーターも古くてなかなか来ない。

真夜中のがらんとした薄暗い廊下をトボトボ歩いて1基しかないエレベーターを待ってた。
暫くしてチンって鳴ってドアが開いて、1階のボタン押してドアが閉まろうとしてるのを待ってた。
すると廊下の奥からドタバタっと走ってくる音が・・・。

俺は紳士的に開けるボタンを押して待ってた。
電話弄くりながら。
で、2人男が駆け込んできたので閉める押して、エレベーターは下降始めた。
俺は電話をいじってメール書いてると、男二人が後ろでボソボソなんか言ってんの。

男A:「どうする?」
男B:「やるか?」

男A:「いや、顔見てないだろ」
男B:「カメラあるぞ」

何だよ不穏だな~もしかして強盗?
いやだな~こんないいアパートでそんな~・・・と、少しドキドキしながら、でもヘッドフォンしてるから聞こえてないですよ~的な態度で電話弄ってた。

エレベーターはゆっくり1階に到着。
ドアが開いた途端、男2人は飛び出して、待たせてた車に飛び乗って走り去った。

車が去るのを確認して、ひゅー何だよあれ、こええ~、映画みたいだな~俺財布取られなくて良かった~って思ってアパートを出てバス停へ。
直ぐ来たバスに飛び乗って音楽聴きながら、暫くすると電話がなった。

電話はさっきの友達で「おい!お前大丈夫か?」だって。
「何が?」って言うとお前が帰った後隣の部屋でドタンバタン聞こえて男が2人駆け出してった、何処かの奴が通報したらしく暫くしたらポリスが来たんだけど、どうも友達の隣の人はお薬の行商を営んでらっしゃった方らしく、商売敵に彼女もろとも蜂の巣にされてお亡くなりになられたのだと・・・。

「やるか?」「いや、顔見てないだろ」「カメラあるぞ」ってのは・・・。

俺:「いや俺そいつらと多分さっきまで一緒だったよ!」

って言うと友達は「良かったな無事で!」ってホッとしてた。
顔見なくてお前マジで良かったな~!って言って。

いや~やっぱアメリカは怖いですねえ。

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