心霊ではなく異形の物体

カテゴリー「怨念・呪い」

先日、実家に呼ばれた。

理由もわからずに「みんなの予定が合う日はそこ位しか無いから、とにかく来て!」と。
訳も判らず実家に帰ると、親戚連中も集まっていた。
その時点でお盆や正月でも無いし、何だこりゃ?という印象だった。
けど、従兄弟が妙に神妙に申し訳なさそうにしているのが気になっていた。
従兄弟とは子供の頃は何度も遊びに来ていたし、インテリ系ではあるものの、そんなにかしこまった態度で居るのに違和感を感じていた。

親戚連中と話していると、親父が「もうすぐ神職さんが来るらしい」とか何とか言い始めた。

ウチって仏教だったよな?
神職ってどう考えても神道だろ?
しかも盆でも正月でも無いぞ?

親父に聞いてみたら、従兄弟が最近何かに憑かれたらしい。
それで、一応親族集めて全員払って貰うために集めたと白状した。
どうして住職さんじゃ無く神職なのかと聞いたら、住職さんにも観て貰ったんだが、手に余るので・・・と断られ、爺さんが会員?やってたって事で、近所の大きな神宮の神職さんが来てくれる事になったとか・・・。

で、TVとかの心霊特集にある様な祭壇を作って、護摩?を焚いてお祓いをして・・・TVみたいに突然暴れ出すとか、奇声を上げるとかも特になく、あっけないほど至って順調に終了。

ただ、その原因が普通じゃ無くて、心霊とかに憑かれてたんじゃ無く、自分で作り上げた異形?に憑かれてたらしい。
従兄弟はオカルト好きなのは知っていたが、カメラ好きもあって、自分でも心霊スポットに何度も撮影しに行ったりしていて、心霊写真を撮りたい!という思いが非常に強かったらしい。

また写真の影等を観ては、これは心霊写真に違いない!と思い込もうとしていた。
そういう人なので、友人やオカルトコミュ等からの心霊写真鑑定?認定?みたいなのもしてたらしい。

そんな思いが数々の心霊写真認定した霊という本人の願望の形で、本来の霊とは違う形で、完全に異質な想念みたいな感じで生まれてしまったと・・・。

住職さんの手に余ると言うのも、成仏出来ない魂を救う事は出来ても、異形の物体を調服する事は難しいので、もっと上の人に任せた方が良いという事らしかった。

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