油をかぶって焼身自殺

カテゴリー「怨念・呪い」

6歳か7歳の頃、化石を探しに一人で来た近所の河原でお金を拾った。
焚き火をしたあとのような燃えカスの中に1円玉から500円玉、他にも穴のあいた古銭なんかがザックザク残されていて、それを私は全部集めて持って帰って来てしまった。

結果的にそれは、小動物とお金を一緒に燃やし何かを成すまじないのあとだったらしく、大金を持って返って来た私を不審に思った婆ちゃんに気づかれ、私はかんの虫や子供へのおまじないなんかをしてくれていた巫女さんのもとに連れて行かれた。

呪文を読まれたり叱られたり、なにか儀式的なものは特別行われなかったけれど、巫女さんのお婆さんのお話を聞き、お堂でそうめんを食べさせられた。

次の日の明け方、これは関係があるかどうかわからないけれど、隣の家(と言っても500mくらい離れている)の息子さん(当時30代)が発狂し、油をかぶって車の中で焼身自殺をした。
そして巫女さんや爺ちゃん婆ちゃんから、このことをみんなにべらべら言いふらさないようにと念を押され、もう終わったからと、その日予定されていた巫女さんの家へ行く予定もキャンセルになった。

それ以降、この話は話題にも登らなかったのだけれど、つい最近家を改築するときにふと思い出して、少し婆ちゃんに話を聞いたりしたので書き込んでみた。

特にスッキリするオチはないけれど、自分の体験した唯一の話。

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