※この体験談は体験談投稿フォームよりいただきました鈍色蝶様からの投稿です。
これは、その昔とある学校の宿直室で起きた話です。
宿直担当だった若い男の先生は、夜も遅くなったのでそろそろ休もうかと思っていました。
その時、宿直室のドアをコンコンと叩く音がしました。
「こんな夜中に誰だぁ?」
彼が立ち上がると同時に、女の声が聞こえました。
『開けてください。』
「ひぃっ!」
彼はたじろぎました。ドアは離れているのに、声が耳元で聞こえたからです。
彼は立ったままドアから目を離さずに言いました。
「誰だ?」
返事はありません。
ドアを開けてみましたが、そこには誰もいませんでした。
「いたずらか・・・・・・」
彼は部屋の明かりを豆電球ひとつにし、布団に入りました。
彼が眠りに入りかけた時、またドアをコンコンと叩く音がしました。
またいたずらかと思った彼は、そのまま目をつむっていました。
すると、また耳元で女の声が聞こえました。
『開けてください ・・・・・・目を。』
彼がゆっくりと目を開けると、血まみれの女子生徒が枕元に立っていたそうです・・・。