※この体験談は体験談投稿フォームよりいただきました鈍色蝶様からの投稿です。
これは、とある北国の山中にあるという心霊スポットとして有名な吊り橋に纏わるお話です・・・。
ある時、男子高校生が友達と二人で旅行ついでに、その吊り橋へ夜中に行ってみました。
二人が吊り橋の真ん中にさしかかった頃、前から浴衣姿の男の子がこちらに向かって歩いてきながらこう言いました。
「ちょっと~」
男の子に呼びかけられた二人は、道でも聞かれるのかと思ってその場に立ち止りました。
やがて、浴衣姿の男の子が近づいてきた・・・と思った次の瞬間、フッと消えてしまいました。
「い、今のなんだよ!?」
「俺だって分かんねぇよ!」
二人がパニくっていると、今度は後ろからまたも同じ声がしました。
「ちょっと~~」
思わず振り向くと、さっきは前にいたはずの男の子がこちらに向かって歩いてきていました。
ビックリした二人は、一目散に走って逃げ出しました。
ですが、どうしても後ろが気になってしまい走りながら振り返ってみました。
すると、浴衣姿の男の子は手をつかずに逆立ちになったままで、
「ちょっと~~~」
と、ふわふわ浮かびながらニコニコ笑っていたそうです・・・・・・