※この体験談は体験談投稿フォームよりいただきました鈍色蝶様からの投稿です。
これは、とある中学校で本当にあった話である・・・。
放課後、バスケ部の自主練習を終えた栄子は、一人で更衣室に戻った。
すると、見知らぬ女子生徒が『 四 』番目に置かれている栄子のロッカーの戸を勝手に開けて、中に上半身を差し込んでいた。
身体を直角に屈めた、あまりにも不自然な格好で。
「なにしてるの!?」
驚いた栄子は声をかけたが、返事はない。
女子生徒はごそごそと、中で何かをしているようだった。
(い、一体誰!?)
呆然と立ち尽くす栄子を尻目に、女子生徒はようやくロッカーの中から上半身を抜き出すと、戸を静かに閉めた。
そして、栄子の脇を無言ですり抜けながら、ゆっくりと更衣室を出て行った。
身体を直角に屈めた、あまりにも不自然な格好のままで。
女子生徒の言い知れぬ不気味さに、栄子は震えが止まらなかった。
が、ふと我に返った栄子はロッカーの戸を恐る恐る開けて、中をそっと覗き込んでみた。
「ウッ・・・!?」
それを目にした瞬間、栄子は思わず息を呑んだ。
ロッカー内の壁には、ベットリと血のように赤い文字で大きく『 死 』と書かれていたのだった・・・・・・