死神だったのかな?

高校生の頃の冬の日の話。

電車通学で始点駅で乗って終点駅で降りる、この間一時間ぐらい。
普段は本とか読んで過ごしてたけどその日はどうしようもなく眠くて寝たんだ。
ガッツリ寝てたみたいで、ふと目が覚めたら横の人に思いっきりもたれ掛かってた。

「すみません」って慌てて起きようとしたら「いいよ、学生さん疲れてるんでしょう。そのまま寝てな」っておばあちゃんが優しく言ってくれた。
「超優しいよ!おばあちゃん」って思いながらそのまま寝た。

次に目が覚めた時は知らんおばさんが思いっきり肩揺さぶってた。
寝ぼけてるせいで反応が悪かったのかもしれないけど、尋常じゃないほど揺さぶられた。
おばさんは私が起きたことに気付いたのかほっとしたような顔して「こんな所で寝てたら死ぬよ?気をつけなさいね?」って言ってきた。

いや電車の中で寝たぐらいでは死なないよって思ったら、無人駅のホームの長椅子に座ってた。

雪は積もってるし知らない駅だし、冷え過ぎて体は動かないしで怖かった。
隣の県の駅にいたみたいで、四時間近くかけて帰宅・・・。

お小遣いはたいてやっと家に帰ったはいいけど「起きたら隣の県の駅で寝てたの」なんて話が親に通じるわけがなくて、話は信じてもらえないし怒られるしお金なくなるしで辛かった。

寝てていいっておばさんはひょっとして死神だったのかな・・・。

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