国道246での怪奇現象

カテゴリー「怪奇スポット」

これは青山の国道246でのこと。
時間は夜の9時くらいでしょうか。
私はベルコモンズの方面から表参道に抜けようとクルマを走らせていました。
と言ってもその時間の246と言ったらノロノロ。
夜だというのに歩道にも人が沢山行き来してクルマは上下線ともみっちり。

さすがは青山やのぉって感じでした。
で、ご存知の人はご存知でしょうが、その道は片道3車線で中央分離帯が植え込みになっています。

私は中央分離帯沿いの車線にいました。
ノロノロとクルマを進めていると200m程先の分離帯に人がいます。
分離帯の植え込みは所々無理な横断をする者達のためにケモノ道のように隙間ができています。
その一つにその男はいました。

背広姿の中年男がしゃがみ込んでこっちの道路を見ています。

「あぶねぇなぁ。横断歩道まで行きゃあいいのに。。。」

「でももうあそこまで来ちゃったら後は渡るしかないじゃん。戻るのも大変だし。」

私の言葉に気付いて、助手席の友人はそう返しました。
私の直前で無茶な横断するなよ。
そう思いながら私は男の姿を目の端に捉えつつクルマを進めました。

段々と男との距離が縮んでいきます。
「えっ??」違和感を感じた私はそれに視線を合わせました。

私たちがしゃがみ込んでいる男だと思っていたのは大きな花束でした。

「洒落になんねぇよ。。。こんな賑やかな場所でかよぉ。。。」

友人はすっかりぶるぅになっていました。

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