あれは絶対に仏ではない

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

私の初海外は中国の杭州(こうしゅう)。

ツアーで行ったんだけど、ある寺院に行った時、いくつか建つお堂の1つに置かれた仏像から変なものが出てきたのを見た。

手足の異常に長い僧侶?

それは私の方へゆらゆら揺れながら来ると何か話しかけてくる。
中国語を勉強していたので聞き取れた。

しかしなぜか私はその時、「見えない振りをすれば危害は加えられない」と思い、近くにいた仲間に「あの景色きれいですねぇ」とか話しかけた。

その僧侶は私に向かい、もちろん中国語で色々話すが、私は見えない振り、聞こえない振りをしていた。
すると僧侶は「見えていれば帰らせなかった」と言い、またゆらゆら揺れながら仏像の中に入っていった。

すると鐘の音が鳴り、僧侶たちがお堂へ入っていく。
ガイドさんが「そろそろ読経の時間のようです。邪魔にならないよう帰りましょう」と言い、みんなそこを後にした。

僧侶たちは一体何に祈っているんだろう。
あれは絶対に仏ではない。

ちなみに後少しで死ぬかもしれないアクシデントはあったが、無事に回避でき帰国できた。

その3日後、テレビには中国各地の抗日(こうにち)デモの様子が映った。

もしあの時、「あれは何?」とかその僧侶のことを誰かに言っていたら、私は今ごろ生きていただろうか?

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