組の事務所

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

大阪に住んでた時の事。

当時にしてはえらく安い賃貸料で「ラッキー」とか思ってたんだけど、マンション前の通りには100Mごとに組の事務所が。
そしてそのマンションの1階は、組員の手下のようなチンピラ&ヤンキーがガレージを改装して車を改造してるといった、素敵な環境だった。

社会人1年生の女が一人暮らしなんだから、不動産の中の人も言ってよ・・・。
夜、帰ってきたらマンションの入り口に『上半身裸のラリってる少女』や『路上セクース』、『ポリバケツでぶちまけたような大量出血』があったりでガタガタブルブル。

ある日、1階のヤンキーどもをかきわけて部屋に上がろうとすると、自分の住んでる階に『私は痴漢です』というような顔したおじ様が、ポロンと出して立ってらした。

無視して部屋に入ろうとしたら、勿論ついて部屋に入ろうとされて、「ワアアアアアアアアアアアアアア!!!!」と叫ぶと1階のヤンキー達が駆け上がって来てくれて、おじさんを連れて行ってくれた。

「大丈夫か!?」「しっかりして」と言われ、その後「ゴメン、警察は呼ばれへんのやけど・・・。あのおっさんは、俺らがちゃんと始末しとくから!!」とのこと。

次の日、出勤時にお礼を言うと、「あのおっさんから、金取る?取ったろか?」と明るく聞かれ・・・。

次の住むとこ探してる間に殺人事件が3件も起こって、マンションの1階も組事務所も閉鎖になりますた。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!