トランク内の見てはイケナイ物

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

今でも鮮明に覚えている話なんだが、当時(4年前)スタンドでバイトしてたんだが、その日は結構いそがしくて大変だなぁと思ってたんだ。
忙しい時間帯に車がもう一台入って来て、今日は本当に忙しいなと・・・。

「いらっしゃいませ~っ」と車のドア開けて「レギュラーですかハイオクですか」と聞いた。
車内をちらっと見て、運転手がチョイ怖い顔のおじさん、で助手席におばさん。
後部座席にはお母さんらしき人と子供が二人いた。
ああ前の座席は、じいちゃん、ばあちゃんかと、その時思った。

いざ給油をしようと思うと、給油口が開いてないので、開けてくれって頼んだ。

「ガチャッ・・・」

開いたのはトランク。
これ自体はよくある事なので、給油口を開けてくれともう一度言った。
その後トランクを閉めようとしたんだが閉まらない。

「あれ?閉まんねぇ。あっ布団が出てる」

一旦トランク開けて布団を入れてから閉めよう。
そしてトランクを開けると・・・。

そこには体中が傷だらけで血まみれの男が入ってた。
しかも布団だと思ってたのが、指・・・。

見てはイケナイ物を見てしまった。(直感で消されるとさえ思った)
もう怖くて怖くて、本気でブルった。
スゴク怖かったんで、ガソリン入れて速攻帰した・・・。

帰り際におばあちゃんに睨まれた・・・。
その時のおばあちゃんの目がスゴク怖かったのを覚えてる。

その後、数日間はその事が頭から離れなかった、殺されると本気で思っていた。

まぁ結局、何もなかったんで安心した。
翌々考えると、車内に父親らしき人がいなかったので、あれは父親だったのかなぁって思う・・・。

何故あの人は血だらけで、帰り際におばあちゃんに睨まれたのかは今も解らない。

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