親戚が管理人をしていたマンションで飛び降り自殺があった。
飛び降りたのは住人とは全く関係の無い奴だった。
身勝手な自殺者のせいでそのマンションから人が減り売却され、別の不動産屋の管理となった。
親戚は管理人を辞めさせられ、引っ越しをする羽目になり、俺は引っ越しの手伝い・・・。
”着地地点”は向かいのレストランの駐車場だった。
地元紙で何度も取り上げられていた良いレストランだったのだが、めっきり客が減ってしまった。
ある日、自殺者の友人らしい若者が現場に花や菓子を供えに来ていた。
俺はちょうどそのマンションの2階に居たときだった。
そこへレストランから飛び出してきたマスター。
マスター:「ここはうちの駐車場だ供え物なんかするな。迷惑だ」
マスターと若者と口論となっていたが、若者は供え物を置いて帰って行った。
若者の後を腕を組み睨みながら、マスターはぶつぶつ独り言を言っていた。
しばらくしてマスターは供え物をつかんで、「くそー」と言ってどぶ川へ力一杯投げ込んでいた。
そのレストランはまもなく閉店した・・・。
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