生活保護の相談

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

ずっと昔見た新聞のコラムで、かわいそうで本当に泣いてしまった話があった。

目の不自由なお祖父さん、お祖母さん・・・。
生活保護を受けながら一緒に住んでいた女子中学生が二人の面倒を全部見てたんだが、ある日、生活保護のお金を引ったくりされた。
これが地方ニュースになって、カンパが集まったんだけど、役所は、そのカンパが臨時収入だからと言って、生活保護を打ち切った。

カンパの何十万円かなんてすぐなくなって、その子は役所に相談に来たんだけど、役所は臨時収入があったから再開できないと伝えた。
何度か役所に姿を見せたのは確かだが、その度に追い返したようだ。

生活保護を再開してもらえなかったことは、祖父母に言えなかった。
心配をかけたくなかったのか、どんな心境かは今となってはわからない。
目の見えない祖父母にはちゃんとオカズを作って食べさせながら、その子はずっと、自分は塩とご飯だけ食べていたらしい。
ある時、祖父母がそれに気が付いて、どうして自分だけそんな食事をしてるのか問いただした。
その子は笑ってごまかしたが、その夜、首を吊った。

オカ板でも前に話題になったのでは、自殺しようと東尋坊に来たカップルを、警察がせっかく説得して再起のために、生活保護とかの相談をさせたのに役場が追い返しちゃって、隣の県あたりで自殺した。
その後、親身に相談に乗ってくれた警官のところに、役場の冷たい対応などを綴った手紙が届いた。

世の中、生活保護支給日(5・10日)に役所の前並んで貰ったその足で、競艇とか、パチンコに直行してるのもいれば、本当に必要としていながら受けられなくて涙をのんでいる人もいる。
遣り切れない思いだね。

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