高2の時にあった嫌な出来事を思い出した。
その頃、バイトで知り合った女友達が恋愛関係で悩んでて、彼女が「友達の知人で相談に乗ってくれる人がいるらしいから、一緒に会ってほしい」と言うので、2人で指定された喫茶店までその人に会いに行ったの。
向こうは男1人、女2人(あとから思うと信者?)で来てて、友達に向かって「あなたの彼は女を利用しているだけだ。彼の本心を確かめてあげよう」みたいなことを言って友達が彼からプレゼントされた赤珊瑚(アカサンゴ)のペンダントをギュッと握りしめたの。
手を開いたら珊瑚(サンゴ)はすっかり色褪せていて、マダラな薄ピンクに変色してた。
友達はすっかりその人たちを信用して、彼らが主催する新興宗教にはまり込んでいった。
私は必死に止めたんだけど、彼女は全然耳を傾けてくれなくて、じきにバイトに来なくなり(高校にも行かなくなったそう)、連絡が取れなくなってしまったんだ。
数年後、私は珊瑚が極端に酸に弱いことを知った。
多分、あの人は手のひらにお酢か何かをつけていたんだろうね。
彼女がどうしているのか、全然わからない。
今では、信者獲得のため同じことをやって人を騙してるのかもしれないなとも思う。
蛇足だけど、彼女はその人に電話でアポを取った際に「彼の想念が感じられるものを持ってきてほしい。プレゼントされたアクセサリーなどはないか」と聞かれて、「珊瑚のペンダントをもらった」と答えていたそう。
カップやぬいぐるみだったら、どういう魔法wを使ったんだろうね。
いろいろテはあるんだろうけど。