家族以外に話したことがないので分かりませんが、同じような経験ありませんか?
祖父母の家は母が生まれた年に建てられたらしく、今では築60年以上になる。
私が中学生になりたての頃、まだ小さかった弟と私は祖父母の家に泊まることになった。
と言っても祖父母の家は車で15分とかからないところにあり、よく遊びに行っては泊まることなんてよくあることだった。
両親は私達を祖父母に預けるとすぐに帰ってしまい、幼児期は心細かったりしたけれど、祖父母も優しく、近く・・・というか目の前の家には叔父夫婦も住んでいて良く遊んでくれたので、多い月には週1で泊まることもあった。
まあ泊まると言っても田舎なので昼間は祖母と畑に行ったり、祖父と山に行って遊んだりしたけれど、夜はやることもなくゲームも携帯も持っていなかった私達は祖父母と同じようにすぐに寝てしまっていた。
何時くらいだったのだろう?
夜中に目を覚ましてしまった。
家では夜更かしばかりしていたので、寝付けたはいいけど、身体が満足して起きてしまったのかもしれない。
何も聞こえないはずの居間の方からドタドタと走りまわる音がする。
子供が2人くらい。
なんとなく大人ではないような気がした。
寝室(と言ってもただの畳部屋だけど)と居間の間には廊下と仏壇がある小部屋があり、廊下と小部屋を分けるふすまは閉まっていたけれど、小部屋と寝室を分けるふすまは開いていたし、木で出来た廊下を走りまわる音ではなかった。
近くで寝ている弟は一度寝てしまうと絶対に朝まで起きなかったし、祖母とは弟を真ん中にして川の字で寝ていたから動いて変に音を出したら気づかれそうだし、祖父はそもそも別室で寝てるし・・・とドタドタという音を聞きながら考えてるうちにいつのまにか寝てしまっていた。
次の日、祖父母にこのことを話すと祖父は「鼠が走り回っていたんじゃないか」と言い、祖母は「毎朝掃除してるけど何も変わっていなかった、夢でも見たんだろう」と笑った。
なんとなく納得いかなくて丁度居た叔父夫婦にも話したら実は聞こえていたらしい。
私も小さかった頃はよく弟と祖父母の家を走り回っていたんだけれど、めっきりそういうことは減ってきていた頃だった。
最初は叔父夫婦も私達姉弟が走り回っていると思っていたらしいけれど、それにしては時間が遅すぎるし、電気も付いていなかったので不審に思っていてこちらから話そうと思っていたと言われた。
あれから答えは出ず、私は部活動も忙しくなり泊まることはなくなった。
その後も相変わらず弟は祖父母の家に泊まり、今でも大晦日の夜には必ず泊まりに行って居るけど未だに聞こえたことはないらしい。
あの足音はなんだったのか?
なぜ前まで聞こえなかったのか?
もし見に行っていたらどうなっていたのか?
また泊まることがあったら、また聞いてしまうのか?
・・・もしかしたら本当に夢だったり(叔父夫婦が単に話を合わせてくれた)、動物のせいだったかもしれないけれど、私には子供の足音に聞こえたんだ。
思ってた以上に長くなってしまいました、誤字、脱字があったらごめんなさい。