まず軽く前提を。
私には、一年半程前から「後ろの人」がいます。
守護霊ではなく、ご先祖様でもなく、本当にたまたま憑いてきちゃった人。(憑いて来てくれた人、と書くべきかも)
物凄く不思議なご縁で、はっきり言えば恐怖体験から始まったので出会いは割愛。
ちなみに今は穏やかに共存(?)しています。
双方の希望によりコンタクトは基本的に声のみで、たまに触られることもある程度。
手だけなら見たことがあるけれど、彼の全体を見たことは一度もないです。
理由があって私の背面に居たがるので、愛称は「後ろの人」。
私に霊感がないのか名前がうまく聞き取れず、何となくそのまま呼び続けていたら定着しました。
はっきり言って大した事件もない(初日が最も事件だった)のですが、そんな日々の中でも、今思えばちょっと笑えた話を二つ思い出したので誰かに聞いて貰えたらと・・・。
本当に些細な笑いの提供ですみませんが。
まずは知り合って?から、かなり初期に交わした会話を。
とりあえず私の方の誤解が解けて(殺されるかも、とか思ってたので)色々質問していた時のことです。
色々あって気になっていたので「それで、結局あなたは強いの?」と質問してみたら、即答で「強いよ!」と返って来まして。
なんか微妙だな・・・と思った私は「どのくらい強いの?」と更に突っ込むことに。
後ろの人は少し考えてから「うーん、君の周りにいる変なのを牽制出来るくらい?」と。
『変なのって何だよこえーよ!!何ならお前が一番変なんだよこえーよ!!!』とか思いながら、でも結局それが出来る=強いのかどうかもイマイチ理解出来なかったもので、「よく分からないから、こう、ランクで説明してよ。一番上がS、次がA、Bって感じで細分化するとしたらどの辺?」と、何となく幽白を思い出しながら訊いてみました。
そうしたら、またも即答で「SSSだよ!!」
これは完全に嘘だと思ったので流したら「ごめん、嘘・・・C級くらい☆」と、てへぺろされました。
でもまあ0能な私に憑いちゃうレベルなら所詮はそんなもんだよね~と納得しつつ、「いやでもC級って・・・黒龍波覚える前の飛影くらいには強いんじゃ・・・・・・?」と、勝手に困惑したりもしました・・・w
後ろの人は当然ながら「ヒエイって誰、コクリュウハって何」状態。
説明したところでなぁ・・・と思った私は「漫画の話だからお気になさらず」とだけ答えて終了。
しかし、そんな会話をしたことすらも忘れたある日のこと、私はいきなり後ろの人から謝られることに。
一体何の話かを問うと、彼が落ち込みながら「僕はC級ですらない・・・きっとD級だ・・・・・・だってあの時の飛影と自分が同等とは思えないし・・・」と。
私はその時、本当に言葉の意味が解らなくて「そ、そうなんだ・・・?」みたいな曖昧な返答しか出来なかったんですが、後から「もしかして、あれから本棚を漁って読んでみてくれたんじゃないかな~」と気付いた時に、思わずクスッときました。
ちなみに後ろの人が実際どのくらい強いかは、今でも判断に迷うところです。
でも、つい先ほど「C級~」って呼んでみたら「D級です」って返されたのでちょっと笑いました・・・w
二つ目のお話。
これはごく最近のやり取り。
後ろの人は(本人曰く)旧陸軍兵なのだそうです。
たまに「銃は重いって言うか痛いよ」とか「ハイノー(?)は肩に食い込むんだよね」とか「飯盒が鳴らないようにするのは苦手だった」とか言う。
その時も確か「着替えが何たら~」と言ってた後ろの人に「外に出る時には着替えたりするの?」と訊いた気がします。
その質問に対しては、「君が外に行く時は軍装一式揃えるよ。でも重いし面倒だから色々手を抜きたくなる」との返答でした。
私は反射的に「え~・・・いつもキリッとしててよ」的なことを何の考えもなく漏らしたのですが、後ろの人はそれがさぞご不満だったらしくw
「○○(私の名前)だっていつもキリッとしてないじゃん!!マスクしてる時は顔の上半分しか化粧してないじゃん!!だったら僕もゲートルを半分しか巻かない日があっても良いでしょ!!!」と手痛い反論をされまして、実にすみません・・・ってなりました。
ちなみに本人的には「でもゲートルは巻いてるほうが落ち着く」らしいです。
そして何だかんだと文句を言いつつ、外では一度も軍装を解くようなことはしていない(らしい)生真面目さん。
本当は解けない理由があるにはあるのですが、少々笑えない系かもしれないので割愛します。
何にせよ、マスク時に顔の上半分しか化粧してない私とは違うぜ・・・w
いつの間にかこう言うところをぐいぐい攻めてくるようになったけど、今じゃもう全然気にならないし怖くないなぁ・・・慣れって恐ろしい。
以上、書かせて貰った割にはやっぱりそんなに面白い話ではなかったかもしれません。