洞穴にその亡骸を隠し

カテゴリー「怨念・呪い」

親族に知れるとちょっとやばいのだが、うちは男系の分家が必ず絶えて、本家か女系の分家しか残らないというのがある。

先祖から伝わる話によると、うちの先祖が住んでいた村に山伏がやってきて、はじめは村の者が世話をしたり親切にしてやっていたが、そのうちやかましくホラ貝を吹いたり、狼藉を繰り返したために、村人がよってたかって殺してしまったそうだ。

その後、大勢の仲間の山伏が来て探し回ったそうだが、洞穴にその亡骸を隠し、とりあえずは事なきを得た。
しかしその後、村では疫病が流行ったり、火事が起きるなどよからぬことが続いたため、山伏の祟りということになった。

うちの本家は神職で、その霊を祀り祟りを鎮めようとしたが、分家筋は皆長続きせず、本家のみ神威で守られているという。
かくいう私も父の代から分家したが、弟は統合失調症になり、私は独り身でいる。

所詮こういう因縁を持った家系だと悟って、結婚はあきらめたが、そう悟ったころから、金運とか、他の面ではなにかと恵まれるようになった。
ただ一点、子孫だけは残せないのが気になるが。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!