「大都市間を飛行機よりもっと手軽な方法で高速移動する方法はないか?」という課題は人類共通なようだ。
日本ではリニアモーターカーが次世代の高速移動システムとして注目されている。
その速度は600キロ以上となる予定で新幹線の2倍ほど。
これだけでもスゴイと思うが、アメリカにはリニアモーターカーの発想を更に上回る、時速1000キロ以上での高速移動「ハイパーループ構想」というものが提唱され実現に向けた動きがあるという。
「ハイパーループ構想」を提言したのはテスラモータースやスペースX社で有名な起業家イーロン・マスク。
彼はアイアンマンのモデルとなった起業家としても有名で斬新なアイデアで世界のイノベーションを引っ張っている男だ。
「レールガンとコンコルドとアイスホッケーを足して3で割ったようなもの」
というハイパーループ構想では何百マイルにも及ぶチューブを使った輸送ネットワークだ。
超低圧環境にされたチューブ内部より、人を乗せたカプセルが超音速に近い速度で疾走する。
というアイデアだ。
実現すればサンフランシスコからロサンゼルスまで約30分で移動できる・・・と言われており、その時速は理論上「最大マッハ1.1出ることが実証されている」(マスク氏)という。
しかも、建設費用は通常の高速鉄道の6分の1ほどで済むというメリットがあり、チューブの上にソーラーパネルを敷き詰めることで運営する上で必要な電力はすべて自給自足できるという超エコなアイデアなんだという。
大都市間を超短時間で移動できる夢のシステムは実現されるのだろうか。
今後に期待したい。