家に怪文書が届いたこと。
ある日仕事から帰ってくると、母からポストに投函されていたという封筒を渡された。
その中に入っていた2枚の便箋にはびっしりと字が書かれていて、ぐにゃぐにゃした気持ちの悪い字だった。
でも漢字も割と難しい字が書かれているし、子供が書く汚い字ではなく、文体や文字の癖などから中年~老人っぽい感じが伝わって、それが余計に怖かった。
内容
『今すぐ◯◯(住んでる地名)から引っ越しなさい。家族が災難にあいます。多くの何かに襲撃され、殺されます。』
こんな感じで具体的な地名が入っていたりするのに、なんか支離滅裂な文章だった。
他にも右翼っぽいことなんかも書かれていた。
今考えれば変な宗教家か嫌がらせと思えたが、具体的に地名が入ってたことや、殺されます、襲われますという言葉も怖かったし、当時小学校低学年の娘が最初に読んでしまいかなり怯えて不安がっていた事もあって、私も怒りと恐怖でどうしていいかわからなかった。
警察に届けようか母と相談したが、先に母がご近所にこのような手紙が入っていたのだけどお宅は大丈夫かと聞きに行った。
すると、一件ではあったが同じような手紙を投函されたお宅があり、町内会?で調べたところ町内の障害者が書いて入れたことが発覚した。
どういう経緯で発覚したのかはわからないが、うちを狙って投函した訳ではないようだし、凸されたりした訳でもないので静かに終わった。
が、娘がしばらく、襲われる、怖い、と怯えてて本当に可哀想だった。
字の雰囲気から怖かったので、大人の私も今でもあの紙を見たときのぞっとした瞬間が忘れられない。