とあるオープンしたての美容室で、店長が店内で酸欠死しているのが発見された。
当初警察はガス漏れを疑ったが、店内でガスは検出されなかった。
警察は日中、空気中の酸素濃度を調べる機械を用いて検証を行ったが、特に不審な点も見つからず、事件は迷宮入りするかと思われた。
しかし、事件はとんでもない方向から解決する。
それは事件を調査中に、店内においてあった大量の開店祝いの花を引き取りに来た花屋が発した何気ない一言だった。
花屋:「こんなに胡蝶蘭を部屋に置いたらだめだよな。」
疑問に思った刑事が理由を尋ねると「植物も呼吸しますからね。夜は光合成しないんで酸欠になるんですよ。特に胡蝶蘭は酸素消費が激しいんで、こればかりおいちゃうと酸欠で枯れるんです。」
花屋の言葉通り、窓を閉め切った状態で夜になると、植物の呼吸により店内は酸欠になることが判明した。
おそらく、開店準備で疲れた店長が、仮眠を取ったときに事故は起こってしまったと推測される。
いくらキレイだからといっても、部屋中に植物を置くことはおすすめできない・・・。