よく知られている話だがフグの毒であるテトロドトキシンは決して分解することが出来ない強力な毒である。
高温で加熱しても消えることはなく、水にも溶けず、酸に浸しても全く変質しない。
しかし、そんなテトロドトキシンの塊のようなフグの卵巣を食べる人達が存在する。
それが日本の石川県民だ。
解毒の方法はいたってシンプル。
塩漬けにした後、さらにぬかで漬けるのだ。
しかしこの方法で解毒できる科学的根拠もなく、全く解明されていない。
なので毎回解毒できているか、ネズミを使った実験で確認をしているのだ。
どこでどうやってこの方法を見つけたのか、また、そこまでしてフグの卵巣を食べなくてはいけなかったのかはいまだに謎のままである。