小学生の時に本当にあった話。
埼玉県某所に、幽霊トンネルって言われてる場所があった。
そこは壁には苔が沢山生えてて中は薄暗く、まさに幽霊でも出そうなトンネル。
更に見た目だけじゃなくて交通事故で死亡事故が相次いでて、心底気味の悪いトンネルだった。
周辺では有名なスポットだったから、好奇心旺盛な俺達は昼間にチャリで何度か足を運んでた。10回以上は行ってたと思う。
そんな中ついにお化けと出会う。
俺達は男3人で、いつものようにトンネルの中をチャリで走ってた。
すると目の前から、チャリに乗ったお婆さんみたいな女性が走ってきた。
何度も来てるけど、幽霊トンネルで人とすれ違うのは何気に初めて。
丁度トンネルの真ん中辺りですれ違った。
あまりよく相手の顔は見なかったけど、確かにすれ違った。
すれ違った数秒後、友達が叫んだ。
「さっきすれ違ったおばさんいない!!」
えっ?ってなって振り向いた。
マジですれ違ったはずのおばさんが後ろにいない。
パニックなった俺達は死にもの狂いでトンネルの出口を目指して、無事に外に出た。
そのあとは男3人で「確かにすれ違ったよな!」「なんで消えたんだよ!」とかって盛り上がった。
自分が体験したことなのでこれだけでも十分怖いんだが、そんな曰く付きのスポットだけに、ついに地方新聞に載る事件が起きた。
それはトンネル内での車とバイクの衝突事故。
それもただの事故じゃない。
何がおかしいかというと、事故にあったはずのバイクの運転手だけが姿を消してしまったこと。
事故を起こした車の運転手が言うには、事故を起こしたあとバイクの運転手と会話をしたことは新聞に記載されている。
だがその後、目の前で突然バイクの運転手だけ消えたという。
そして更に、その新聞には事故現場の写真が白黒で載ってるんだけど、そこにはオーブが5つ映ってる。
しかも不思議なことに、そのオーブを結ぶと星形になる。
☆←星を形作る5つの頂点がオーブって感じ。
久々に実家に戻ってこの事件のことを調べたら、未だにバイクの運転手は見つかってないらしい。
何故消えたのか、何故オーブがたまたま星形に並んだのか、理由は全く不明。
実体験で人が消えるのを見てるだけに、なんとも気持ち悪く感じてます。