小さい頃、夏におばあちゃんの家に遊び行ったんだけど、子供は自分だけで退屈だった。
凄い山奥に家があるのでカブトムシとかクワガタ取り放題で、しばらくはホクホクしてたんだが、だんだん飽きて近くの小川に行ったら、かすみの着物を来た子供に遭遇した。
”めずらしい格好しているな~、でも田舎だし当たり前か”と思いながら川遊びしてたら、その着物の子がこっちを見ている。
自分は何を言ったか覚えてないんだけど、その子と川で一緒に遊ぶことになった。
しばらくして男の子が急に川に飛び込んで、「ほら、見て溺れるマネww溺れるマネwww」と言って手足をバタバタさせながら水中に消えていった。
しばらくしても浮かんでこないので、あわてて溺れた辺りに行ったら、そこは普通に立てる浅瀬だった。
怖くなって急いで帰り、おばあちゃんに報告すると青い顔して昔あった出来事を教えてくた。
内容はその川で昔、子供が溺れ死んだことがあり、その溺れ死んだ子の親がとても悲しんで、二度と悲しむ人が出ないようにと川の深い所に定期的に砂利を埋めるようになったそうな。
今でも自治会で引き継いでやってるらしく、男の子が消えた場所は溺れ死んだ場所なんじゃないかと思っている。
男の子の幽霊自体は陽気で普通に生きているように見えた。