数年前の春のお彼岸のことです。
まだ冬の空気が残って、寒い日でした。
わたしは母と二人で、祖父母のお骨を納めた大阪の一心寺さんへお参りに行きました。
お参りをして、帰りに食事をしましたが、この時ぐらいからなんか体が変でした。
妙にたくさん食べたくなり、がつがつ食べたような記憶があります。
母と別れて帰宅してから、食べすぎたのか体がぞくぞくして気持ち悪くなり、少し吐きました。
わたしはひとりでお風呂に入らずにそのまま寝ることにしましたが、布団に入ってもそのぞくぞくする寒気は停まりません。
上述したように、お彼岸にしては寒い日ではありましたが、真冬のような冷え込みではなく、布団に入ればすぐ温まるような時候だったのに、いつまでも冷え切った体は温まりませんでした。
しかも、風邪のときの悪寒とも違うような気がしていました。
何となく「もしかして」と思い、お風呂を熱々に沸かして、長湯してみました。
すると、さっきまでのぞくぞくがウソのように引いていきました。
多分、一心寺さんから、「お腹が空いていてとても寒い人」が憑いてきちゃったんだと思います。
わたしがいっぱい食べたことと長湯したことで、納得したんだと思います。
でもあれ以来、なんか一心寺さんに行きにくくなってしまいました。