やっぱり都会は怖い

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

22時過ぎに住宅街を歩いていたら、ボソボソと何か揉めているような声の後すぐ「ギャッ」という短い叫びが聞こえた。
どうやら10mぐらい先の区画を曲がったところから聞こえたらしい。。

何だろうと思ったが、ケンカに巻き込まれるのも怖いので(だいぶ薹が立っているとはいえ女2人だった)、そのままそこを遠巻きにしながら通り過ぎようとしたら、その交差点からひょっこり人が出てきた。

一見して外国人風の二人連れで、そのままさっさと駅のほうに向かって歩いていった。

揉め事は終わったのかな?

やや安心して、そのまま声が聞こえた路地を何気に見たところ、地面に人が倒れていた。
驚いてよく見ると、鼻の下から口にかけてが血で真っ赤になっており、痛そうにうめいているのだった。

かなり動転しながらどうにか110番だけは連絡しているうちにたまたま非番で飲み会帰りの隣県の警察官が通りかかり、この方が119番通報も倒れている方の介抱もやってきた地元の警察への対応もしてくれ。

最後に「現場検証は時間がかかるけど『帰っていい』とは言われないので、ある程度のところで声だけかけて帰ったほうがいいよ」と教えてくださった。
結局1時間ぐらいでこちらから声をかけて帰らせてもらった。

実はこれが無差別の強盗事件であり、倒れていた人は外国人2人組に絡まれた後突然顔面を殴られバックを奪われたのであり、私達が見た2人組はずばりその犯人。

そしてそれが自宅のすぐ近くで起きたことであり、別の日に近くの公園の植え込みから不自然に捨てられた大量のバックが出てきたり、・・・というのも怖かったのだが、何より私達と非番の警察官以外は皆スルーしていたことが怖かった。

遅い時間だったが人通りは少なくない街灯の明るい道で、警察が来るまでの間に5人以上そこを通って倒れている人も見ていたのに誰も何も言わなかった。

わざわざ自転車を止めて倒れた人をまじまじ見た挙句、そのまままた自転車に乗って去っていく人すらいた。

人口だけ多い都会って怖いですね・・・。

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