去年のお盆直前に父方祖母が90超えで大往生。
祖母は田舎の本家の隠居だったので、親の世代までは、亡くなった日から祖母宅というか父方本家(農家の日本家屋)に泊り込み。
だけどお盆という時期柄、お坊さんの都合がなかなかつかない。
結局お通夜まで4日ほど日にちが開いた。
私は仕事の関係でお通夜から合流したのだけど、そこそこ広い家とはいえ夏場に20人以上の合宿はきつかったらしく、駅まで迎えに来た両親は既に軽い躁状態。
「おばあちゃんがね、夜になると外廊下走ってるの~。死に装束の白無垢着てね、猛ダッシュしてるの、可笑しくて」やら、「おじいちゃん、もう亡くなって30年経つでしょ?
おばあちゃん来るの待ちきれないみたいで、夜になるとそこら中フラフラしてるし」やら、出てくる話がずっとこんなのばっかり。
本家で合流した親戚もほとんど目が軽く逝ってる。
最初はやばい雰囲気を感じてたけど、疲れきってる一同に代わり用事で走り回ってるうちに自分も同じ状態に。
寝ずの番してる最中は普通に「あ、おばあちゃん走ってるね~」とか酒飲みながら話してた。
お葬式も無事終わったあと、自宅に帰ってから落ち着いて考えたらかなり怖くなった。
その場では白無垢で全力疾走な婆さん見ておかしかったんだけどね・・・。