中学2年の時、夜中に眠っていたら金縛りにあって目が覚めた。
その頃はよく金縛りにあっていたんで、「またか」程度だったんだけど・・・。
一向に解けず、流石に焦ってきたとき、目を開けてみたら女の生首が目の前に浮かんでた。
それだけならまだしも、首を物凄い力でしめてくる。
頭しかないのに・・・。
絞め殺される!!
・・・恐怖と乱れた髪で笑っている女が怖くてたまらず、とうとう恐怖の限界に達しそうになったとき女の生首は言った。
「お前の父親のせいだ」
そしてそのまま気絶し、気付いたら朝になってた。
しかし流石に父親や母親に心当たりがあるかなんて聞けない。
子どもながらにこれは一生黙っておこうと思ったよ。
そして月日は流れ私が成人し、結婚することが決まった時期に、ふと母親が昔の話をし始めた。
母親:「夫婦っていうのは色々あるから・・・実はお母さん達ね・・・」
そこで聞いた話をまとめるとこうだ。
父親は結婚前、二股をかけていたらしい(一人は母親)。
そしてもうひとりの女性を捨てて父親は母親と結婚したらしい。
その直後、事件が起きる。
捨てられた女性が、電車に飛び込み自殺をしたのだ。
すぐに分かった。
中学のとき出てきた生首女は、その自殺した人なんだと。
頭しか無かったのも、それでも何故か首をしめることが出来たのも、バラバラ死体になったからなんだ・・・と。
もちろん、親には言わなかった。
この話を親に話すことは一生無いと思う。