2km以上先の悲鳴

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

そういえば思い出したことが・・・。

関東で知り合った、ある方なんですが、何事のない普段と変わらぬ夜、自室でくつろいで居られました。
季節的に初夏であり、少々蒸し暑くなる時期であります。
この方も、暑苦しさを感じて窓を開けておられておりました。

自室で本を読み寝転がっていると、突然、窓の外からこの世のものとは思えない、叫び声とも呻き声ともつかない声が聞こえてきました。

慌てて窓から顔を出して見てみましたが、誰もいません。
ふと、時計を見ると夜22:00を丁度、回ってたようです。

その近辺はあまりにも静かでしたので、「くそー、いたずらかよ。」と、そう思いながら一夜が明けました。

次の日も普通に仕事が終わり帰宅し、晩飯でも食うかと言う時に友人から電話がかかってきます。

友人:「昨日、焼身自殺あっただろ。おまえん家からだと、2km以上も先だけどね。」
俺:「おー、そんな事が・・・。あんまり気分のいい話じゃないね。」

と、その方は、切り返した。

その方:「目撃証言だと、夜の暗闇の中、急に明るくなったから、よく見てみると、燃えている人間が苦しそうに、のたうち回ってたそうだ。時間は、え~と22:00丁度、回ったときって、言ってたな。」

俺:「えっ、、十時だって。」

2km以上の距離にも関わらず、それらしい声が間近に聞こえたと言うのは、常識的に考えてもおかしいと言うか、考えられません。

恐らくは、自殺者の最後の憎しみ、悲しみ、苦しみの念が、何かを訴えていたのでは、無いでしょうか!?

ましてや、黒く焼け焦げたあとなんかは、その人の念がこもっているのではと、考えると、恐ろしいですね。

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