1年くらい前に聞いた話。
こないだドライブ中にその話のこと思い出してたら、意味に気づいて寒イボができた。
俺は最近同じような夢を繰り返しみるんだ。
何年も無人のオフィス街のような町の高層ビルの中にいる。
そこは何もないだだっ広い空室で、廃虚のように朽ちた天井や壁から灰色の空がみえる。
夢だと分かっているのにこの世界から抜けだせない。
窓際に男が立っている。
俺はその男に尋ねた。
俺:「こんにちは、あのどうしたらここから出られるか存じませんか?」
男:「そこから飛び降りれば出られるよ」
そう言って男は穴の開いた壁を指した。
早速飛び降りると、ただただ加速付けて地面に向かって落下した。
やっぱり駄目かと諦めかけると地面に叩きつけられる直前で体がふあっと浮いて、上昇して目を醒していた。
次の日の夢もまた同じビルの中にいた。
昨日の男を見つけたので、感謝の言葉と夢から出られたイキサツを話した。
すると男は言った
男:「俺はいつになったらここから出られるんだろう」