大学時代、友人の部屋で二人で飲んでいた。
明け方4時頃、点けていないテレビにぼーっと顔が浮かんでいるのを友人が発見。
驚いたが酔いもあってか、好奇心が先に立ち、まじまじと見つめたり、「なんだこれw」と笑っていた。
顔は短髪の痩せた男。
目を閉じたまま動かない。
数分見つめていると、声を発した。
というかなんか感じたというか、聴こえたのかどうかは定かではない。
しかし、オレも友人も同じ内容を聴いた。
友人の命日を日付時間まで述べてスッと顔は消えた・・・。
『◯夫、おまえ何年何月何日何時何分間に死ぬ、これは運命だから、逆らえぬぞ』
ってなこんな感じで・・・。
うろ覚えだがこんな感じ。
ちょうど半年後の日付。
もうそれからは半狂乱。
実家やらなんやらに電話し、助言を求めた。
友人は呆然としてしまい、それからしばらく高熱を出して寝込み、ノイローゼになり、精神科に入院するにまで至った。
友人の親の図らいもあり、お払いやら霊能力者の祈祷やら、とにかく八方手をつくし、問題の日を迎えた。
友人は生きていた。
その後復学し、社会復帰できた。
しかし、あの時期はオレもかなり参っていた・・・。
友人は生きた心地がしなかったろう・・・。
まさに洒落にならない怖さだったが、あの顔はなんだったんだろう・・・。