数か月前の話。
20時くらいに、携帯を見ると、不在着信で知らない番号から一回だけ電話があった。
番号を検索すると、群馬の方の個人宅らしい。
当時住んでたのは神奈川だし、実家も関東ではあるが、群馬ではない。
親戚も居ないはずだし・・・と思い、電話を掛け直した。
プルル・・・プルル・・・ガチャッ
数コールで出た。
「もしもし?」
高齢の女性の声だ。
俺:「すみません。先ほどこちらのお電話番号から着信があったようなのですが・・・」
女性:「先ほどと言いますと?」
俺:「30分くらい前と出てるので、19時30前後だと・・・」
女性:「その頃は家にいません。今帰って来たばかりですので、失礼ですが、どなたですか?」
俺:「私、(苗字)と申します。失礼ですが、ご家族様は?」
女性:「1人です。今日は息子の葬式でしたので、ついさっき帰って来たばかりです。」
俺:「・・・お悔やみ申し上げます。では、お電話に心当たりはないということですか?」
女性:「はい」
俺:「失礼しました。」
俺は大学生だし、きっと息子さんっていうのもこの高齢な女性の声からして30歳は過ぎていると思う。
俺も全く心当たりがない・・・なんか怖い・・・。