振り向いたら最後、顔が・・・

カテゴリー「都市伝説」

中秋過ぎた秋の夜。

神社の傍を通ると鳥居の脇になにかがうずくまっていることがある。
なにせ夜なので遠近がよくわからず、どのくらいの大きさなのかわからない。

ネコにしては大きいな?と思い近づくと、昔流行ったMA-1を羽織り、黒いジーンズにサンダル履きの男が膝を抱えている。

「お前神社の中に入るのか」と男が尋ねる。

「入りません」というと、「そうか」といって男がサングラスを外して追ってくるらしい。

男はとてつもない形相で見ると絶対に腰を抜かしてしまうので、逃げるのであれば絶対後ろを向いてはいけない。

追いつかれると男とおなじ顔にされる・・・。

神社は入り口が二つ以上あるので神社の中に入って裏から抜けられれば逃げられる。
走っている最中、境内で灯りが見えても絶対にその方に寄ってはいけない。

灯りの方に走って逃げると、それは小さな社で、社には窓があり、中は三畳の畳が敷いてあり、その向こうは障子になっている。

障子は10センチ空いていて、人のよさそうなおばさんが座って横を向いて談笑しているのが見える。

やれ助かった・・・と思って窓をバンバン叩くと、障子の左側がすごい勢いで開いて、白装束で白目の大男が灯りの下をこちらに3歩であるいて来て、すぐにつかまってしまう。

神無月の神社には気を付けよう。

そういう話。

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