山梨の古関の山が父の出身地で、そこにボロボロの家が一軒建ってた。
そこに祖母と叔父が暮らしている。
叔父には障害があるが、なんとかその二人で暮らしている。
その集落は以前はある程度人が居たのだが、今は遂にうち一軒だけになる。
そのすぐ上に鳥居があって、ボロボロの建物がその上に見える。
いつもその鳥居に行くと悪感というか、恐怖を感じるので、その鳥居を潜ったことはない。
そもそもその鳥居があることに気付いたのが割と最近。
建物はボロボロなのに鳥居だけは何故かきれいなのが印象的。
今度祖母と叔父が施設に行くことになり、集落はついに誰も居なくなる。
その神社には宮司が居るようには見えない。
祖母に神社の事を聞いても知らぬといい、叔父は興味がないから行ったことがないという。
祖母は家に泥棒が居るという。
私を含め家族は認知症の初期状態だと思っている。
実際それは正しく、泥棒が部屋を掃除しただとか、泥棒が冷蔵庫の物を食べただとか、
物の位置を移動しただとかいう。
祖母を安心させるため、祖母の家に4か所防犯カメラ、マイクを設置し、泥棒が悪さしていないと教えてあげようとした。
祖母が一日中泥棒が居て、泥棒に殴られたと言っていた日、祖母は頭に傷を負っていた。
防犯カメラを見るに頭を襖にしたたかにぶつけていただけ。
この程度で済んで良かったと思い、一応防犯カメラを前後3時間程を早送りで再生した。
すると赤い光が散見された。
何だと思い拡大してみると、赤い長方形、5センチ×15センチほどの赤い札のようなものが、丁度人の頭位の高さの位置を歩くように上下しながら動いているのが見えた。
怖いので一応保存して、保存したデータが入ったDVDは紙でくるんで四方に塩を置いてある。
今度馴染みの神主さん辺りにどういうことなのか聞いてみて、必要であればその動画を見てもらおうと思っている。
それと私が祖母の誕生日にあげたピューター製(さびない青灰色の金属)のペンタクルス文化人類学で世界のオカルトを学んだ私が自作した、身代わりの鈴みたいなものなんだけど、それが真っ赤に錆びていた。