金曜日午後23時過ぎ。
新宿駅総武線ホーム一番端、ドア目印からややずれたところで、男はリーマンと並んで電車を待っていた。
ちらりと見ると、平然とした顔で電車を待つ、普通のリーマン。
電車が来る直前、リーマンは突如足元に鞄を置くと、足早に線路に飛び降りて、寄り掛かるように座り込んだ。
当然ブレーキが間に合うはずもなく、リーマンは死亡。
更に後味わるいのは、金曜のこの時間に電車を止められて帰宅できなくなった人が少なくないこと。
余程の事情があったのかもしれないが、自殺するなら時間を選べと。