まず、最初に。
私は30代に突入したばかりの女性です。
母の父(私からすると祖父)が僧侶だったのですが、物心ついた時には祖父と暮らしていました。
両親の仕事の関係だったのです。
そんな状況の中、自然と祖父の御勤めのお供をするようになり、2、3歳で簡単なお経ならカトコトながら諳んじるようになっていました。
お陰さまで(?)霊感的なものもわずかばかりあり、声が聞こえる、何か感じるのは日常茶飯事でした。
それも20代半ばには落ち着き、割と平和な日々を送っています。(ちなみに5歳下の妹はハイスペックで、いまだに色々あるようです)
さて、今回は夢に見たお話なんですが、「実際にあった洒落にならない話」も夢つながりで何度かあったので、こちらに書き込みをさせていただく次第です。
そのお話は、ご要望があれば、これとは別に投下させていただきましょう。
前置きが長くなりました。
これから本題です。
私は以前、不幸なことに2度流産しています。
初期でお医者様に「この子はそういう運命の子だった」と説明されましたが、2度も続くと流石に精神的に辛くなってしまい、鬱になってしまいました。
現在も通院中です。
不眠の症状が強くあり、睡眠薬を処方して頂いていますが、入眠に苦労することもしばしばです。
昨夜は2時半頃でしょうか、うまく入眠することができ、一時間ほど眠りました。
お気に入りのぬいぐるみを抱え、隣では主人が読書をしていました。
一時間ほどした頃だと思います。
夢の中で私は主人に抱きついて寝ていました。
そうしているとダブルベッドの足元のほうから誰かがベッドに入ってきました。
そして、私を挟んで主人の後ろに横になりました。
その時は何も危険を感じませんでしたので「久しぶりにきちゃったなー」ぐらいに軽く考えていました。
するとその人物はいきなり、私が主人の背中に回していた両手の手首をガッと掴みました。
凄い力で振りほどけません。
主人の肩越しに顔が見えました。
女です。
真っ白い顔、取り乱した長い黒髪、憎しみをはらんだ目。
一気に恐怖が襲いました。
「これはヤバイ」と判断した私は本気ではがしにかかります。(ちょっとコツがあって振りほどいて弾く事ぐらいならできます)
その時、間違いなくこういったのです。
「お前がまた妊娠したら子供を殺す」と・・・。
私はここで押されたら本当にまた妊娠しても子供が殺されると直感し、「そんなことをしたら、私はどんなことをしてもお前を殺してやる!!!」と訴えました。
するとそいつは、小虫の群れが散らばるように消えていきました。
そして、私は朦朧(もうろう)として目覚め、薬と恐怖と疲労で回らない口で、隣にいた主人に塩と水を準備させ、塩を一口舐め枕元に置きました。
これはやはり霊感体質の母に教わった方法です。
そして、何故、生霊だと感じたかというと、勘です。
たぶん、元カレの今の彼女でしょう。
そういうビジョンが腕をつかまれていた時、脳内に入り込んできていたので。
死霊なら「殺してやる」で引き下がるわけはないですし。
ただ怖いのは、生霊である以上、相手が生きている限りまた来る可能性があるということ。
その後、一睡も出来ず今に至ります。