3階の部屋を掃除しないでいい理由

カテゴリー「心霊・幽霊」

当時ニートだった俺は友人の紹介でカラオケ屋でバイトしてた。
それでフリーターってこともあり深夜帯のシフトに入ってた。

深夜仕事なんて掃除とたまに来る客の相手ぐらい。
特にやることなかったんだけど、何故かアルバイトが3人いたんだよね。

うちのカラオケ屋は四階建で一人は接客と一階の掃除、一人は二階の掃除、一人は四階の掃除で担当してて、何故か三階は二人で掃除することになってた。
入った頃は特に違和感なかったんだけど、バイト中は暇な時間が多いから事務所で先輩たちと話してて「そう言えば三階は二人で掃除なんで楽ですよねww」みたいなことを言ったんだよ。

んで暫くそこで働いていたんだけど、その紹介してくれた友人と遊んでる時に、友人が「バイトどう?」って言ったから「楽だし楽しい」って答えた。
「そうか」みたいな感じでその話は終わったんだけど、なんか意味ありげな返しだと思ったんだよね。

ちなみに友人はそこの元バイトでそのときは就職してます。
それである時、先輩の一人がバイトに来る途中事故で来れなくなっちゃったんだよ。

んで深夜だし代わりも見つからないから二人でやることになった。
もともと二人で余裕な仕事だったから特に困らないんだけど、先輩だけがなんか焦ってた。

うちのカラオケ屋は深夜フリーがあるんだけど、平日には経費削減で二階までしか入れれないことになってて、深夜3時になったら、四階と三階を掃除するんだよね。

それで二人しかいないし、先輩は接客してたから、一人で四階と三階掃除をしに行ったわけ。

んで四階が終わって三階の掃除に行こうとしたら、先輩から連絡来て「三階はやらなくていいよ」って言われた。

まぁでも暇だったし「一人でやるんで大丈夫っすよww」みたいに言って掃除しにいった。

それで、いつもみたいに掃除してたらエレベーターから見て一番奥部屋電気がついてた、うちは客入れないと電気付かないから、可笑しいなとは思ったけどとりあえず他の部屋を掃除してた。

それでその部屋の隣で掃除してるときに急に「バンッ!」ドアの閉まる音がして、見に行ったらその部屋のドアが閉まってた。

なんだ?とは思ったけど、特に気にせずその部屋掃除し始めたら、今度はカラオケに曲が流れ始めた。

ビビって演奏停止押しても初期化しても流れ続けてたので、なんかおかしいと思いそのまま放置してダッシュでフロントまで行った。

正直この時半ベソかいてたwww

それで先輩に言ったら「三階放置でいいから!」って言ってなんか先輩もビビってそれから何も喋らなかった。

変な空気のままバイト終わって、友人にそのこと話したら「今日会えるか?」って言われ、その日の夕方に会うことに。

ここからはそのとき友人に聞いた話。

友:「前からずっと、毎週木曜日にカップルで来てる20代ぐらいの常連客がいたんだよ」

友:「お前が入る半年ぐらい前にその片割れの女の子が一人で来てさ、俺が後からもう一人来るか聞いたら『いえ...一人で』って言ってたから別れたんかな?と思ってたわけ」

友:「それで10分前の連絡したんだけど一向に出なかったんだよ、時間過ぎても降りてこないから部屋見に行ったら、部屋の電気に紐つけて首吊ってた」

友:「そのとき○○(忘れた)の曲が流れてて、その人がプラプラ軽く揺れて部屋にある鏡越し眼があった気がしたんだよ」

友:「あまり思い出したくなかったし、店から部外者に話すなって言われてたから黙ってた」

友:「それまで三階四階の掃除は一人でやってたんだけど、気分悪くなったり理由いわず辞めるヤツが続出して二人で掃除することになったんだよ」

だいたいこんな感じのこと言われて、俺もその後辞めたから今はどうなってるかわからない。

ちなみにわかったと思うけど、自殺したのは俺が怪奇現象体験した部屋ね。

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